車販集客2020.12.31
女性にとって中古車販売店は入りにくい?約6割が実感【調査レポート】
調査概要
新型コロナウイルスによって通勤スタイルの変化によるマイカー需要が高まっています。そのなかでも軽自動車は特に女性の購入比率が高く、女性顧客の新規開拓が重要になりますが集客に悩む中古車販売店も少なくありません。
そこで株式会社イプラでは直近3年間に車を購入された女性を対象とした、購入時における自動車販売店に対するアンケート意識調査を実施。女性客の悩みや中古車販売店に求められるものなどを聞きました。
対象: 20代~40代の女性 条件:直近3年以内に中古車を購入したことがある 手法:インターネット調査 回答:360名 |
【1】約6割が、中古車販売店は「女性ひとりでは入りにくい」と回答
事前の調査で、直近3年以内に中古車を検討するため中古車販売店に行ったことのある20代~40代の女性にそのお店のイメージを聞きました。すると57.5%が「女性ひとりでは入りにくい」と回答し、29.4%が「説明が専門的でわかりにくい」と回答しています。中古車販売店に対し、一定数の女性が「敷居の高さ」を感じてしまっているようです。
【2】来店した女性の6割近くが着座することなく退店した経験あり
中古車販売店に入ったものの、女性の57.8%がテーブルに着座せず帰ってしまったことがあると回答しました。自ら足を運んだにもかかわらず、どうして店を後にしてしまったのでしょうか?
【3】着座しない理由、1位「声をかけづらい」、2位「なんとなく居心地が悪い」
中古車販売店に入ったものの退店してしまった理由を聞いてみました。1位は「声をかけづらかったから」で46.2%、2位は「なんとなく居心地が悪かったから」で41.3%、3位は「雰囲気がよくなかったから」で30.8%でした。この調査結果と冒頭の調査結果から、女性が中古車販売店に対して「敷居の高さ」を感じており、その影響もあってか長くとどまることに対し「抵抗感」を抱いてしまうことがわかります。では、中古車販売店はどのようにすべきなのでしょうか?
【4】半数以上の女性が中古車販売店に「入りにくさ」を感じている
女性に中古車販売店に求めるものについて聞いてみました。一番多かったのは「相談のしやすさ」で64.7%、次が「わかりやすい説明」で57.2%、「女性ひとりでも入りやすい雰囲気」が54.4%と続いています。いずれも半数以上が支持しています。裏を返せばそれらが中古車販売店に足りない、と女性は感じています。中古車の購入は女性には「相談のしやすさ」や「わかりやすさ」、「入りやすさ」がポイントになるといえそうです。次に心証に与える環境要因について調べました。
【5】8割近くが手書きの価格ボード(POP)を見た経験あり
中古車販売店の展示車には手書きなどで価格ボード(POP)が設置されているケースがあります。調査では77.5%の女性が手書きの価格ボードを見かけたことがあると回答しました。それらは多くの女性の目にとまっていることがわかります。
【6】手書きの価格ボード(POP)の印象、4割以上が「どの店も同じように見える」
手書きの価格ボードに対する印象を聞いてみると46.2%が「どの店も同じように見える」、41.9%が「価格以外の魅力が伝わらない」と回答しました。手書きであることで価格以外の差別化ができず価格競争に陥っている状況がわかります。また「手書きで書かれているため雑に見える」と回答した人は24.7%、「専門用語などがあってわかりにくい」という人も21.5%いました。一定数の女性は中古車売り場に「わかりにくさ」を感じてしまっているようです。
※複数回答可能。
【7】手書きの価格ボードは中古車販売店のイメージを悪くする?
価格ボードが手書きでわかりにくいことで、57.3%の女性がその店の印象が「悪くなることがある」と回答しました。「気にならない」と回答した人の42.7%を大幅に超えています。目につきやすい価格ボードだからこそ、その店の印象に大きな影響を与えてしまうと考えられます。
【まとめ】女性がお店に入りにくさを感じるのは人的要因より環境要因
今回の調査では中古車販売店で中古車を購入することが女性にとってはいかにハードルが高いかということが浮き彫りになりました。しかしながら、現状は「女性ひとりでは入りにくい雰囲気」や、「手書きでわかりにく価格ボード」など、女性が求めることとは逆行している店舗もあることがわかります。
またこの他にも新たな事実が調査からわかりました。詳しくは以下資料をご覧ください。